痛くて気になる口内炎を、「市販薬で早く治したい!」と思う方は多いのではないでしょうか。とはいっても、店頭やネット通販にもたくさん種類があって、どれを選べば良いか迷ってしまいますよね。
そこで今回は、薬剤師監修のもと、おすすめの口内炎薬をご紹介します。パッチや軟膏、スプレー、錠剤など、タイプ別に幅広い商品をピックアップしました。
口内炎薬の選び方や、チェックしておきたい有効成分についても詳しく解説しています。自分の症状や体質に合った薬を見つけてみてくださいね。
監修者
薬剤師:石上和子 先生
静岡薬科大学出身、現在、管理薬剤師として関東の薬局で活躍中。
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小さな口内炎には、患部に直接貼ることのできる「シール・パッチ」タイプの市販薬を選びましょう。直接患部に貼ることで、食べ物や飲み物などの刺激から、口内炎をガードしてくれます。口の奥や貼りにくい場所には不向きですが、貼りやすい箇所の口内炎には、手軽に使用できるので便利です。
広範囲にできた口内炎には、患部に直接塗ることのできる「軟膏・塗り薬」を選びましょう。水分を拭き取った指や清潔な綿棒などを使って塗り、塗った後は薬を浸透させるため、飲食は控えるようにしましょう。寝る前や食後の使用がおすすめです。
口内の奥深く、喉の近くなどには「スプレータイプ」を選びましょう。患部に直接吹きかけるだけで、薬の成分が、手が届きにくい箇所にもしっかりとアプローチします。口内にパッチや軟膏が残ることで違和感がある方や、子供の口内炎にもおすすめです。
繰り返す口内炎や、治りが悪いときには「錠剤・内服薬」を選びましょう。抗炎症の有効成分や、粘膜を正常にするビタミンB群などが口内炎に働きかけ、内側から口内炎の改善をサポートします。パッチや塗り薬との併用もおすすめです。
ビタミン入りのドリンク剤などは、口内炎ができやすい方の予防にぴったり。商品によっては低カロリーのものやノンカフェインのもの、肌荒れ予防などに気遣うものがあります。併せて肌ケアをしたい方にもおすすめです。
口内炎薬に配合される成分は、ステロイド系と非ステロイド系に分けられます。
優れた抗炎症作用をもつステロイド成分です。口内炎の炎症抑制をサポートし、早く改善するように働きかけます。通常食後か寝る前に塗布の前に使用し、塗布後30分以上は飲食を避けましょう。
・グリチルレチン酸
消炎作用や鎮静作用を持つ非ステロイド成分です。このような作用を持ちながらも、皮膚や体内への刺激が少ないのが特徴。小さい口内炎や治りかけの口内炎に使用するときにおすすめです。
・塩化セチルピリジニウム
殺菌消毒作用を持つ非ステロイド成分です。口腔内や喉の殺菌をサポートし、消毒をする機能があります。口内炎の他にも咽頭炎や扁桃炎の改善にも効果が期待でき、口腔内全般のお悩みにおすすめです。
・アズレンスルホン酸ナトリウム
炎症抑制をサポートする、非ステロイド成分です。消毒力はありませんが、優れた抗炎症・抗潰瘍作用により、口腔内の荒れた粘膜を保護し、口内炎の治りを早める効果が期待できます。咽頭炎、扁桃炎、急性歯肉炎、舌炎の改善にも期待ができます。
・トラネキサム酸・ビタミンB2・ビタミンB6
トラネキサム酸は、炎症を起こすプラスミンの発生を抑え、炎症や腫れなどにアプローチします。錠剤などの飲み薬タイプの商品が多く、身体の中から口内炎を予防・改善したい時におすすめです。
また、ストレスや生活習慣の乱れによってできやすくなる口内炎には、ビタミンB2・ビタミンB6がおすすめです。肌のターンオーバーを整えることで、ニキビ予防にも効果が期待できる、女性が積極的に摂りたい成分です。
併用薬があるときは注意が必要ですので、医師か薬剤師に相談して下さい。
この記事では、ステロイド系・非ステロイド系の口内炎薬どちらも紹介しています。自分の症状に合わせて選んでみてくださいね。
食べたり喋ったりするたびに、口内炎が痛んで気になることありますよね。パッチやフィルムなど、貼るタイプの口内炎薬なら、食べ物やだ液などの刺激から患部をカバーすることができますよ。有効成分が流されにくく、傷口の治りを早めたい方におすすめです。ステロイド・非ステロイド成分配合の口内炎パッチ2商品を厳選しました!
薄いフィルムから有効成分が溶け出し、口内炎にダイレクトにアプローチする貼り薬です。口の中で徐々に溶けてなくなるので、違和感が少なく、剥がす手間もありません。歯や食べ物などの刺激から、患部を守りながら、ステロイド成分でしっかり炎症を抑えます。「口内炎がしみて食べるのもツラい…」という方におすすめです。
商品名 | トラフルダイレクトa |
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参考価格 | 1,071円(税込) |
内容量 | 12枚 |
対象年齢 | 5歳0か月以上 ※5歳未満は使用しないでください。 |
ステロイド:あり | |
成分:トリアムシノロンアセトニド |
優れた付着力で、患部をピタッと長時間カバーするパッチタイプの口内炎薬です。唇の裏や、頬の内側などの貼りやすい箇所の口内炎なら、パッチで覆ってしまうのがおすすめ。有効成分がだ液で流れず、患部を刺激からしっかりカバーできます。非ステロイド性の抗炎症薬のため、ステロイド成分は避けたい方にも使えます。
商品名 | 口内炎パッチ大正A |
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参考価格 | 719円(税込) |
内容量 | 10枚 |
対象年齢 | 5歳0か月以上 ※5歳未満には使用しないでください。 |
ステロイド:なし | |
成分:シコンエキス・グリチルレチン酸 |
口の奥などのパッチが貼りにくい箇所にできた口内炎には、塗るタイプの薬がおすすめです。固まって患部に留まってくれるゲル・ゼリー状の商品も多いので、ついつい口内炎を舌で触ってしまう方でも使いやすいですよ。ツラい口内炎の痛みにアプローチできる、3商品をまとめました!
「塗るタイプはすぐに流れてしまいそう」と心配な方におすすめの口内炎薬です。ゲル状の軟膏が、患部にピタッとくっついて取れにくいのが特徴。ステロイド成分のトリアムシノロンアセトニドが、口内炎の炎症を抑え、痛み・腫れなどを改善します。食後やお休み前に塗るのがおすすめです。
商品名 | オルテクサー口腔用軟膏 |
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参考価格 | 606円(税込) |
内容量 | 5g |
ステロイド:あり | |
成分:トリアムシノロンアセトニド |
痛み止め成分2種類配合!痛くてしみる感覚を和らげてくれる、クリームタイプの口内薬です。鎮痛(ジブカイン塩酸塩・アミノ安息香酸エチル)・殺菌(塩化セチルピリジニウム)・消炎(l-メントール)の3つのはたらきで、ツラい口内炎に直接アプローチ。原因菌や炎症を鎮めて、痛みをスーッと抑えます。口内炎のほか、虫歯や歯肉炎などによる痛みや、歯槽膿漏にも使えます。
商品名 | デンタルクリーム |
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参考価格 | 753円(税込) |
内容量 | 4g |
対象年齢 | 6歳0か月以上 ※6歳未満には使用しないでください。 |
ステロイド:なし | |
成分:ジブカイン塩酸塩・アミノ安息香酸エチル・塩化セチルピリジニウム・l-メントール |
有効成分(アズレンスルホン酸ナトリウム)配合で、傷ついた粘膜の治りを早める口内炎薬です。抗炎症や殺菌作用のある、非ステロイド成分のみを使っています。ゼリー状の軟膏は、水に触れると固まるので、なかなか治らないしつこい口内炎をしっかりカバー。食べ物がしみたり、歯が当たったりして痛むのを防いでくれますよ。
商品名 | サトウ口内軟膏 |
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参考価格 | 491円(税込) |
内容量 | 8g |
対象年齢 | 5歳0か月以上 ※5歳未満には使用しないでください。 |
ステロイド:なし | |
成分:アズレンスルホン酸ナトリウム・グリチルレチン酸・セチルピリジニウム塩化物水和物 |
口の中に塗ったり、貼ったりする薬は、違和感があって苦手な方もいますよね。口内炎薬には、薬液を噴射して患部にはたらきかける、スプレータイプの商品もあります。口の奥や、手が届きにくい箇所にも届き、食後などのタイミングを気にせず使えるのがポイント!のどの炎症や痛みにも有効な、2商品をピックアップしました。
気になる時にサッと使える、スプレータイプの口内炎薬です。ジェル液状のため、患部にピンポイントでスーッと浸透。抗炎症成分(水溶性アズレン)が、口内炎の痛み・腫れを鎮めます。手が届きにくい、のどの炎症や不快感、声がれにもはたらきかけてくれますよ。すっきりとしたメントール味で、口の中のリフレッシュにも役立ちます。
商品名 | トラフルクイックショット |
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参考価格 | 753円(税込) |
内容量 | 20ml |
対象年齢 | 全年齢 ※小児に使用させる場合には、保護者の指導監督のもとで使用していただけます。 |
ステロイド:なし | |
成分:アズレンスルホン酸ナトリウム水和物(水溶性アズレン) |
女性向けのデザインで、メイクポーチにもすっきりと収まる大きさが嬉しい、スプレータイプの口内炎薬です。口内を清潔にする殺菌成分と、粘膜修復成分のWのパワーで、口内炎の治りを早めます。のどの炎症や痛みにも使えるので、風邪の時に1本あると心強いです。
商品名 | チョコラBB口内炎リペアショット |
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参考価格 | 945円(税込) |
内容量 | 30ml |
対象年齢 | 全年齢 ※小児に使用させる場合には、保護者の指導監督のもとに使用させてください。 |
ステロイド:なし | |
成分:アズレンスルホン酸ナトリウム水和物、セチルピリジニウム塩化物水和物 |
口内炎がよくできる方は、栄養不足やストレスなど、日々の生活習慣が原因になっていることも考えられます。「毎日バランスの良い食事を用意するのは難しい…」という方は、錠剤やドリンクタイプの口内炎薬を活用してみましょう!肌荒れや疲れもサポートしてくれる、4商品をご紹介します。
トラフルの塗り薬や貼り薬との併用もおすすめ!内側から飲んでアプローチする、錠剤タイプの口内炎薬です。抗炎症成分のトラネキサム酸が、口内炎の原因物質にアプローチ。ツラい痛みや腫れなどの症状を抑えてくれます。皮膚や粘膜のはたらきを整える、ビタミンB2・B6・Cも配合されているので、栄養バランスの乱れや疲れからくる口内炎にもぴったりです。
商品名 | トラフル錠 |
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参考価格 | 1,151円(税込) |
内容量 | 24錠 |
対象年齢 | 7歳0か月以上 ※7歳未満には服用させないでください。 |
ステロイド:なし | |
成分:トラネキサム酸、カンゾウ乾燥エキス、ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)、リボフラビン(ビタミンB2)、L-アスコルビン酸ナトリウム(ビタミンCナトリウム) |
ビタミン剤として知られるチョコラBBプラスは、口内炎の緩和にもばっちり!5つのビタミンB群が、皮膚・粘膜の生まれ変わりを助け、繰り返す口内炎を体の内からケアします。代謝をサポートしてくれるので、肌荒れや疲れが気になる方にも嬉しいですね。小型で飲みやすい錠剤タイプなので、飲み薬が苦手な方でも挑戦しやすいです。
商品名 | チョコラBBプラス |
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参考価格 | 902円(税込) |
内容量 | 60錠 |
対象年齢 | 15歳0か月以上 ※15歳未満は服用しないでください。 |
ステロイド:なし | |
成分:リボフラビンリン酸エステルナトリウム(ビタミンB2リン酸エステル)、ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)、チアミン硝化物(ビタミンB1硝酸塩)、ニコチン酸アミド、パントテン酸カルシウム |
お休み前にもOK!低カロリー&ノンカフェインが嬉しい、チョコラBBドリンクビットです。肌の代謝を助けるビタミンB不足は、口内炎ができる原因のひとつ。豊富なビタミンB群と、肌ケアに大事な生薬エキスを含み、疲れている時の栄養補給ができます。「口内炎ができやすい…」という方の、積極的なビタミン摂取におすすめです。
商品名 | チョコラBBドリンクビット |
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参考価格 | 1,728円(税込) |
内容量 | 50ml×10本 |
対象年齢 | 15歳0か月以上 |
ステロイド:なし | |
成分:ビタミンB2リン酸エステル、ビタミンB6、ビタミンB1硝酸塩、ニコチン酸アミド、ヨクイニンエキス |
生後3か月の子供から服用できる!甘くて飲みやすいドリンクタイプのビタミン剤です。肌や粘膜の健康に役立つ、ビタミンB2とB6を配合。繰り返す口内炎や、皮膚炎、にきび、肌荒れ、唇の両端のひび割れなどにアプローチします。不足しがちなビタミンB群を気軽に補給できるので、口内炎がよくできる方は、ぜひ免疫力アップに役立ててみてください
商品名 | ビハクシロップ |
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参考価格 | 700円(税込) |
内容量 | 30ml×2本 |
ステロイド:なし | |
成分:ビタミンB2酪酸エステル、ビタミンB6、ニコチン酸アミド、ヨクイニン流エキス |
痛くてツラい口内炎におすすめの市販薬をご紹介しました。口内炎薬は、症状の範囲や使用目的によって、服用タイプや成分を確認するのがポイントです。薬を嫌がる子供から、生活習慣が気になる大人まで、それぞれにおすすめの商品をピックアップしているので、ぜひ参考にしてみてください。